Saturday, April 12, 2014

第2戦・クロアチア ロヴィニ トレーニング・ハイライト

ロヴィニ・レーストラック解説

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップのレーストラックは、各ロケーションによってそれぞれ独自の難問があります。クロアチア・ロヴィニも例外ではありません。厳しいGに抗い、はたまたアドリア海沿岸の強い風と戦いながら、パイロット達は集中して、レースにおいて有利な状態を維持することが必要です。

2014年シーズン第2戦は、画趣をそそる海辺の町ロヴィニで、今シーズン初のヨーロッパ開催を迎えます。レーストラックは旧市街に近い北の海岸沿いに設置されており、観客をはらはらさせるような急旋回の数々や高Gが特徴となります。



元レッドブル・エアレースパイロットであり、現レースディレクター兼トレーニング責任者のスティーブ・ジョーンズは、パイロット達が覚悟すべき事柄を次のように語ります。
「ロヴィニのファーストコーナーはタイミングがカギだ。ターンが早すぎればコーナーの途中で修正を入れなければならず、遅すぎれば超高負荷のGがかかってしまう。どちらも速度減少とタイムロスにつながる」

シケインの後にパイロット達は高負荷Gのターンを始め、そのまま第3エアゲートを通過し、第4ゲートへ向かいます。そこから彼らは第5、第6エアゲートをタイトなS字の操縦を行いながら通らなければなりません。「このセクションには計画性が必要だ」とジョーンズは続けます。「第4エアゲートを間違ったラインで通過したりターンが遅すぎれば、第5エアゲートを水平で通過するのが難しくなるし、さらに悪い場合、第6エアゲートから完全に逸脱するリスクもある」

ラップ1は、身体的な準備とピンポイントな精度を必要とする・胃が縮むようなバーティカルマニューバーで終了します。「パイロット達は、エアゲートの直前で翼を通過させるための充分な余裕を作るため、そして観衆の上空を飛行するのを避けるため、わずかに右にターンしなければならない」「そしてすぐさま彼らはまた操縦桿を引き、シートに押さえ付けられながら、身体にかかる10Gもの荷重と戦わなければならない」

Gが緩んでから秘訣となるのは、トラックを逆向きに飛行するラップ2の前に、第8エアゲートの出口となるポイントを可能な限り早く見つける事になりそうです。

ロヴィニのレーストラックは、ほとんど予兆もなしに吹く可能性のある激しい季節風・ボーラ(特に冬にアドリア海で北または北東から吹き下ろす風)の脅威に常にさらされています。「風に確実に対処していくのは困難だろう」とジョーンズは語ります。パイロット達は、風を予測し、細かな補正を行わなければ、吹き降ろすブーラに流されるままになってしまうでしょう。パイロンヒット、イコールそれはゲームオーバーを意味します

初開催の地で、目の覚めるような展開になることが予想されるクロアチア・ロヴィニ戦はいよいよ本日(12日)午後から予選が行われます。翌13日の本戦ではインターネット生放送も予定されています。
Saturday, April 12th/412日(土) *日本時間
18:00 Training MASTERs
19:15 Training CHALLENGERs
19:45 Qualifying MASTERs
23:25 CHALLENGER CUP
24:45 Winner Ceremony
Sunday, April 13th/413日(日)*日本時間
*インターネット生中継
21:35 Opening Show
22:45 RBAR MASTERs - Top 12
23:45 RBAR MASTERs - Super 8
24:15 RBAR MASTERs - Final 4
24:45 Winner Ceremony      
是非ご覧ください!

Photo by Andreas Langreiter RBAR


Posted By Team MUROYA Racing

No comments:

Post a Comment