Friday, May 16, 2014

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 第3戦 マレーシアラウンド パイロットストーリー

Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)に参戦した初のアジア人パイロットである室屋は、ちょうど一ヶ月前のクロアチアの大会で念願の表彰台に上った。

そして今、プトラジャヤの大会を週末に控え、室屋は準備に余念がない。
今までに増して自信と確信に満ちた室屋義秀を追った。


プトラジャヤ(マレーシア)– 今まさにホットな男、“Yoshi”こと室屋義秀
それはマレーシアの都市、プトラジャヤの気温が30度だからだけではない。

2009年にRed Bull Air Race に初参戦して以来、才能あふれるパイロットである室屋は、技術のレベルアップに努めてきた。

そして今年の4月、ロヴィニ大会で見事3位入賞を果たし、念願の表彰台を獲得した。

その室屋に今一番必要なもの、それは勢いである。 


今回初めてマレーシアで行われることになった世界で最も速いモータスポーツ・シリーズ。

プトラジャヤ大会は、開催国7カ国、全8大会からなる今年のシリーズの中では第3戦にあたる。

現在ランキング4位で、マット・ホール(オーストラリア)とタイにつけている室屋。シーズン終了時に表彰台に上るためには、残りの大会を戦い抜いて行かなければならない。

そのためにはまず日曜日のプトラジャヤ大会。そのプトラジャヤでは、パイロットと機体ともにスタミナが一つの課題になるだろう。


10Gに達する負荷と戦いながら完璧なランを目指すことは、パイロットにとってまさに体力勝負である。

パイロットは、空調のないコックピットの中で熱帯の暑さと戦いながら、少しでもスピードアップを図らねばならない。

その飛行機のパフォーマンスも、温度と湿度から影響を受けることは必至である。


とは言え、福島出身41歳の室屋にとって今回の大会にはメリットも多い。

東南アジアで開催されるので時差が少なくて済む。

それにプトラジャヤ湖の大会では熱い応援を期待できる。

「妻がここで観戦してくれます。友人の多くも一緒に観戦してくれる予定です。ロヴィニ大会を終え、いろいろうまく行っている感じですね。」室屋はそうコメントした。 

初のアジア開催、室屋の健闘が期待される。



画像: Joerg Mitter, Balazs Gardi, Samo Vidic, Predrag Vuckovic

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